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本当に農業は変わるのか?


資材に関する各種データ
作物の栄養成分に対する効果
 食品における特定成分の含有量が、そのまま味を左右するわけではありません。したがって、以下に挙げる成分値だけをよりどころに、高温発酵資材が質の高いおいしい作物を生産する、ということを申し上げることはできません。実際の味や品質については、お召し上がり頂いた上でのご判断にお任せしたいと思います。
 それでは、少し違った視点から栄養成分について考えてみると、昨今、「痩せた土地」で生産された農産品は、ミネラル・ビタミン等の栄養成分に乏しい、という指摘がなされています。そのことから、逆にいえば土壌生態系を修復する効果を持つ高温発酵資材で生産された農産品には、少なくともそのような栄養成分の欠乏は起こらないのではないか、あるいは、栄養成分がしっかりした作物が生産できれば、その土壌は良い状態にあることの証明になりはしないか、と考えられます。
 JEでは、いくつかの作物について成分分析を行い、下表のような結果を得ました。全体的にみると高温発酵資材使用作物は、対照群もしくは「日本食品標準成分表」の標準値と比較して、一部の栄養素において明確な差異が認められなかった以外は、ほとんどの項目においてそれらを上回る数値を記録しました。
★成分分析データ
にんじん(徳島・山上農園生産)
 ※分析:(財)日本食品分析センター 【第100110137-001号】


成分(100g当たり) カルシウム 総カロテン ビタミンA
効力

ビタミンC
ビタミンE
高温発酵資材使用 40.3 mg 10,700
mcg
5,940 IU 7 mg 1.3 mg
食品標準成分表 39 mg 7,300
mcg
4,100 IU 6 mg 0.4 mg
なす(徳島・岡田農園生産)
 ※分析:(財)日本食品分析センター 【第100120519-002号】


成分(100g当たり) カルシウム 総カロテン ビタミンA
効力

ビタミンC
ビタミンE
高温発酵資材使用 25.0 mg 120 mcg 70 IU 4 mg 検出せず
食品標準成分表 16 mg 41 mcg 23 IU 5 mg
緑茶(静岡・福井園生産)
 ※分析:(財)日本食品分析センター 【第100113646-001/002号】


成分(100g当たり) 総カロテン ビタミンA
効力

ビタミンC
ビタミンE タンニン
高温発酵資材使用 16.3 mg 9,060 IU 212 mg 20.2 mg 1,890 mg
化学肥料使用 14.6 mg 8,110 IU 205 mg 19.5 mg 1,760 mg
ぶどう(岡山・上村農園生産)
 ※分析:(財)日本食品分析センター 【第100120519-002号】


成分(100g当たり) カルシウム 総カロテン ビタミンA
効力

ビタミンC
ビタミンE
高温発酵資材使用 8.1 mg 20 mcg 10 IU 3 mg 0.9 mg
食品標準成分表 6 mg 15 mcg 7 IU 4 mg 0.3 mg
米(宮崎・国富町北俣稲作青年部生産)
 ※分析:(財)日本食品分析センター 【第100091645-002〜005号】


成分(100g当たり) タンパク質 カルシウム ビタミンE ナイアシン  
高温発酵資材使用 7.0 g 8.7 mg 1.5 mg 4.78 mg
対照区(化学肥料限定) 6.6 g 8.2 mg 1.2 mg 4.13 mg

 →資材の基礎研究データ

 →植物病原菌に関するデータ

 →作物の生長に関するデータ

 →畜産に関するデータ

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